14日はウルトラスーパームーンですが、東京では雨が降っています。写真は満月では無く、前日の十四夜の月です。明るい月だったので風景が飛んでしまいました。この日は晴れていたんですがね〜。
「月うさぎ伝説」の由来
インドのジャータカ神話によるものが、よく知られています。
その昔、天竺に仲良く暮らしている、さる、きつね、うさぎがいました。
3匹はいつも、「自分達が獣の姿なのはなぜなんだろう?」
「前世で何か悪いことをしたからではないだろうか?」
「それならば、せめて今から人の役に立つことをしよう!」
こんなことをを話し合っていました。
それを見て、哀れに思った御釈迦様は、自らがお腹を空かせた老人の姿になり3匹の前に現れ、彼らがどのように善行を行うのか試してみようとしたのです。
何も知らない3匹は、目の前の疲れ果てた老人が、
「おなかがすいて動けない。何か食べ物を恵んでほしい。」
と、話すと、やっと人の役に立つことができる!と喜んで、老人のために食べ物を集めに行くことにしました。
さるは木に登って木の実や果物を取り、老人に差しだします。
きつねは鳥や魚を獲って老人に捧げました。
しかし、うさぎは一生懸命頑張っても、さるのように木の実を獲ることも、きつねのように鳥や魚を獲ることもできず、ただウロウロするばかり・・・。何も持ってくることができません。
うさぎは、「もう一度探しに行ってくるから火を焚いて待っていて欲しい」。
と、きつねとさるに話して出かけていきます。
しばらくすると、うさぎは手ぶらで戻ってきました。
そんなうさぎを、きつねとさるは嘘つきだと攻め立てます。
するとうさぎは、「私には、食べ物を採る力がありません。何もできない私ですが、どうかこの身を食べて空腹を満たしてください」と言って火の中に飛び込み、自分の身を老人に捧げました。
これを見た老人は、すぐに御釈迦様の姿に戻り、
「お前達の優しい気持ちは、良く解った。今度生まれ変わる時には、きっと人間にしよう。それにしても、うさぎには可愛そうなことをした。月の中に、うさぎの姿を永遠に残してやろう。」
とおっしゃったのです。
こうして、月にはうさぎの姿が残ることになりました。